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2010/7: 照明計画のコツ!! Ⅱ

 

先月に引き続き、照明計画のポイントをご紹介します 

  

その2.ひとつの部屋に複数の照明で計画を

 

 部屋全体で必要な明るさ(基本1帖30ワット前後)を、天井面・壁面・作業面振り分けて照らすように照明を配灯しましょう

 もちろん、部屋によっては1室1灯で良い場合もあります。

 しかし、《くつろぎ空間》の場合は、いくつかの照明を部分的に使うことでくつろぎ感を出せますので、照明器具は複数に分けておくことをお勧めします。場合によっては不要な照明をつけないことで電気代も押えられて、エコにもつながりますね。

 

 《天井面・壁面・作業面の3面に振り分けて配灯するとは・・・》

 作業面とは、リビング・ダイニングのテーブルや子供室の勉強机などをさします。人が作業を行う場所です。ここには、ペンダント(吊り下げ)ライトやシーリングライト・スタンドライトなどで作業するポイントを照らし、作業時の明るさを確保しましょう。(写真右)

 そして、部屋全体の明るさは、天井面・壁面に向けて上向きや壁向きの光を出す照明器具を考えましょう。天井面や壁面を照らす効果は、人がいる場所を直接照らすより部屋全体に明るさ感を感じられますし、光が物になめらかに当たることによって物の質感を演出する効果があります。(間接照明)(写真左)

 なお、作業面(机上など)で使用する照明がある部屋では、それを消したときにも部屋全体の明るさを保つことができよう、部屋の広さ合わせて他の照明器具で必要な明るさを確保しておく必要があります。計画の際に注意しましょう。例えば、LDKなら、食事中に点灯したダイニングテーブルの照明を、食後に消した場合でもリビングが明るいように、また子供室なら、机上照明を消してもベッドルームとしての明るさが保てるようにという工夫が必要です。

 

 そして、もうひとつのポイント 

 部屋のなかに暗いところをあえて作りましょう

 部屋の隅々まで明るくしなければと思っていませんか?ゴミ箱置き場が明るくてゴミ箱を主張してしまうよりは、その部分は暗い方がゴミ箱が目立たなくて良いですよね壁掛けエアコンが明るく輝いているより、暗い中で壁となるべく同化して主張しない方が、部屋の雰囲気を損なわないですよね。暗いところがあってこそ、周囲の明るい空間の観葉植物や家具が美しく映ります隠したい場所を暗くすることで、魅せたい場所を明るく、より美しく見せましょう!その効果によって、美しいものやおいしそうなものをより良く感じ、満足感→くつろぎ感へと繋がる心身への効果を考えるのも照明計画のポイントです。

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つづきは、また次月

 

2010/8: 照明計画のコツ!! Ⅲ

    

  

    照明計画のポイントご紹介…最終回です                 

       その3.体内時計に逆らわない光と光色を

 

 くつろぐ場合の照明と作業をする場合の照明では、照明の高さ・位置ランプの色も大きく影響します。太陽の光で考えてみましょう。人は古来より太陽の光で生活をしてきました。体内時計は日の出から体が徐々に活発に動くようになり、日中の明るい光の中で一番働くようになっており、日の入りで体が休むようにできています。   

          

 照明の高さや光の色も、作業や勉強をする場合は、日中の太陽と同じように、高い位置で白っぽい色にしておくと、体内時計が日中だと感じて体や頭が活発に動きやすくなりますし、くつろぐ空間では、光の高さを低く設定して、夕焼けのようなオレンジ色を使うことで、心身ともに穏やかに休みやすくなります。
ですから、くつろぐ空間で、昼光色の蛍光灯を明々と照らしながらうとうとしていても、体は休まっていないこともあるのです。

 

 ここで、蛍光灯のランプの色の違いや使用例をご紹介します。

                         (メーカーによって違いあり)
・ 昼光色 :日中色 、オフィスや学校用
・ 昼白色 :自然光色
・ 白色 :自然光色
・ 温白色 :日の出・日の入の色、くつろぐ時間
・ 電球色 :日の出・日の入の色、くつろぐ時間 、住宅や店舗用

 

 昼白色や昼光色の蛍光灯に慣れている方は、電球色蛍光灯になると暗く感じる方が多くいますが、同じ製品の色違いであれば、照度は同じです。よって、明るさは充分で、眩しすぎることがないので、目が疲れにくいところがあります。眩しいような明るい環境での読書等は、目が疲れることが多いので、少し暗いくらいでも読書環境的には充分であり、場合によっては目の機能をしっかり使おうとするので、視力の悪化を防ぐこともわかってきております。従来、読書は明るいところでしないと目を悪くするという指導がよくされてきましたが、一概に明るいのが良いとは言えないのも事実なのです。

 最近では、ライトセラピーといって、体を休めたり、体内時計の狂いをリセットするような心身への照明効果を考え、医療の現場でも用いられたりしています。住宅は、生活の中心になるところですので、照明器具のデザインも重要ですが、心身への配慮も考慮した計画を立てることが大切です。

 古来の人々が自然光のもと、日の出と共に活動し、日の入りと共に就寝という生活であったのに比べ、現代人は、煌々とした照明の元で夜深くまで活発に活動することもよくあるでしょう。身体への負担がないとは言えません。

 住宅の照明を考える際、適した場所で適した光の色とバランスが心にも体にも優しいことを頭に入れておきましょう

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2010/9: 模様替え → 《カラーリング》

    

 秋です
模様替えでおうちの中を秋っぽくして過ごしたくなりますよね

 インテリア改造計画をたてるとき、何を注意しましょう???
インテリアで空間を変えられるポイントは大きなものから小さいものまで様々ですが、そこで注意すべき点を3点挙げてみます。
     1.カラーリング
     2.ライティング
     3.レイアウト

 

 今回は、カラーリングについてのご提案です。

 インテリアのベースとなる色は、最近の傾向として、白系の壁とブラウン系のフローリングが中心です。そこに個性やアクセントを与える役割として、家具やカーテンや雑貨があらわれます。これらは、空間のイメージを決めるアイテムで、色・デザインを重視されるものとなりますので、購入する前に部屋のイメージをしっかり考えてから選びましょう。

 インテリアのカラーは、大きく3つに分けて配色を考えます。

  A ベースカラー(部屋の7割)
…部屋の印象を左右する床や壁・建具等、めったに変えにくい部分となるところです。インテリアの7つの基本色、アイボリー・ベージュ・ライトブラウン・ダークブラウン・白・グレー(シルバー)・黒から選ぶと失敗しにくいでしょう。

  B アソートカラー(部屋の2割)
…カーテン・家具など、比較的手軽に模様替えできる部分です。個性やイメージを最も表現できます。

  C アクセントカラー(部屋の1割)
…小物・雑貨・絵画など、手軽に模様替えできる部分で、空間のスパイスとなります。

 

 模様替えする場合は、B、Cがメインとなることが多いでしょう
配色するときは、Aも含めですが、A、B、Cそれぞれのパートで色味をなるべく揃えて明るさ(明度・トーン)を変えるような展開が望ましいです。同じ色みであれば数種類の物が点在する明るさが違うものがあっても大丈夫ですが、たくさんの色みを入れてしまうと、まとまりがなくなってしまったり、うるさくなってしまいます。色味は絞るよう注意しましょう。できれば、1室で3色までにおさえるとまとまりやすくなります

 あとは、部屋のイメージを想定して、アジアン・ナチュラル・モダン・和・スローライフ・南欧・北欧・アメリカンなど、ご自分の好みのテイストからカラーリングをまず考えましょう。癒しやスローライフからイメージするカラーとは・・・ベージュや淡いグリーンやブラウンなど・・・というように

 また、寒色系で落ち着かせるのか、暖色系で温かい雰囲気をつくるのか、深い色みで高級感を出すのか、淡い色みでカジュアル感をだすのか・・・なども考えましょう。

 色には心身への効果もあります(カラーセラピー)。部屋の目的別に心理効果も考慮して、カラーリングを考えるのも良いですね例えば、お客様をお迎えする玄関は開放感や喜びを感じさせるオレンジをアクセントに入れてみたり、子供部屋には、自立性や独創性を育むような黄色や、安心感や自由を感じる緑・黄緑などを加えてコーディネートしてみるのもひとつですそして、テイストを絞り、色みを絞り、秋を感じさせるような形や色みを取り入れて、過ごしやすさを感じる空間を作ってみましょう。

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